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皆さんはいくつの水族館にいったことがありますか?と、いうか、そもそも日本全国にはいったいどのくらいの水族館があるか知っていますか?
現在、全国各地に約120以上の施設(JAZA非加盟館も含む)があります。
この狭い日本で、120もの施設があれば、水族館といえども生き残って行くのは大変です。今までにも、経営難でつぶれていった水族館はたくさんあります。
実力がなければ生き残れない世の中で、一芸に特化することで生き残ってきたすばらしい水族館が日本にはたくさんあります。
そこでこの記事では、日の当たることは少ないが、とにかく一芸特化で人々を楽しませている「こだわりを持った水族館」を紹介したいと思います。
是非一度は訪れていただきたいおすすめの水族館ばかりですよ!
全国のマニアックすぎるおすすめ水族館
北海道千歳市 サケのふるさと千歳水族館
この水族館は、サケやマスなどのサケ科の魚を中心にした水族館なのである。ベニザケがみれるのはおそらく日本ではここだけかもしれない。自らの命と引き換えに、新たな命を生み出すその姿は、涙なしではみれない。
そして、なんといっても、ここの目玉は、水族館の横を流れる千歳川の水中を観察することができる「千歳川水中観察窓」だ。ここでは、季節を通して、遡上するサケ、産卵するサケ、生まれたばかりのサケ、とにかくサケ、鮭、サーモンなのだ。
関連記事サケのふるさと千歳水族館は割引券がいっぱい!クーポン券を使って入場料金を安くする方法
北海道標津(しべつ) サーモン科学館
次に紹介したいのは、サケ特化型水族館の激戦区である北海道を代表する2大巨頭のひとつ、標津サーモン科学館。サケのふるさと館に負けじと、多くのサケが展示されている。
ここはなんと、標津川の魚道を水族館の中に引き込んでしまうという斬新すぎる展示方法をおこなっているのだ。
そしてその魚道水槽を、シロザケやカラフトマスが遡上し、11月には産卵までするというのだ。ここはもはや水槽ではなく川なのであります。
産卵された卵は、別の水槽で展示され、生きたイクラを間近に観察できる。
サケなのか、シャケなのか、はっきりする時がきたのかもしれない。
北海道美深町 チョウザメ館
世界三大珍味「キャビア」を産む魚で有名なチョウザメ。
あまり知られていないが、実はチョウザメもサケやマスと同様に、川を遡上して産卵をする魚です。しかも、日本にはその遡上してくる川が残っているのだ。それが、北海道美深町の天塩川です。
ここではごくまれに野生のチョウザメが見れるそうだ。そのダイヤの原石ともいえるチョウザメを、養殖させ一攫千金をもくろむのがこの水族館。
卵を産むまでに10年の歳月がかかると言われるチョウザメを、それはそれは大事に育てております。近くの温泉施設では、キャビアだけでなく、チョウザメも食べれる。究極の親子丼を堪能してみてはいかがでしょうか。
山形県鶴岡市 加茂水族館
山形県民ですら知らず、「あってもなくてもいい水族館」と呼ばれ、何度も閉館の危機に陥っていた水族館。
そんな水族館がクラゲによって救われた。
クラゲは低予算で手に入るが寿命が短いため、常設展示しようとすると何度も新しいクラゲと入れ替える必要がある。そこで、飼育員は水族館内にクラゲ研究所を設立し、繁殖に取り組んだのだ。
しかもそれだけで彼らのこだわりは終わらなかった。館内のショップで売られるお土産の羊かんもクラゲ、ラーメンも、アイスクリームも、コーヒーもすべてクラゲ。クラゲに当たってクラゲろと言わんばかりの押し付けっぷりは、ギネスも認めざるを得なかったのだろう。
沼津深海水族館
日本で一番高い山を知っていても、日本で一番深い海は知らないだろう。それは、静岡県駿河湾である。その深海2500mには古代よりその姿を変えてこなかった怪獣のような姿をした生き物、深海魚がいっぱい暮らしている。
それらを惜しげもなく展示しているのが沼津港深海水族館なのであります。
深海魚と言えばごシーラカンスだとおもうが、ここにはなんと5体も展示されているだ。まさに、日本一「ディープ」な水族館であろう。
和歌山県すさみ町エビとカニ水族館
甲殻類であるエビとカニだけにスポットを当てた水族館。
以前は入場料無料という価格破壊で運営をしていたため、見事に閉館。しかし、町民のあつ~い熱意によって見事に復活をとげる。
さらにはリニューアルし、世界中からあつめられた、カニやエビを展示。世界一大きなカニ「タカアシガニ」や「オーストラリアンキングクラブ」も見れる。さらには、前回の反省を踏まえたのか、アザラシやウミガメまで飼育。にもかかわらず、入場料はなんと300円。続けたいのか、つぶれたいのか謎の多い水族館。水槽の中でほとんど動くことのない甲殻類たちだが、彼らを動かすのは、あなたの熱意なのかもしれない。
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鳥取県 とっとり賀露かにっこ館
こここそまさに、カニだけを一途に愛している水族館。愛しすぎて食べちゃいたい、いや食べちゃう。
そう、水族館かレストランか紙一重の水族館であります。入館料は無料、イベントの飼育体験も無料。
とにかく、カニが売れなければ、カニを食べてもらわなければやっていけない水族館なのであります。しかし、「五輝星」と呼ばれるお値段なんと70万円のカニも展示されているからビックリ。五輝星を名乗れるのは、甲羅の大きさが13.5cm以上、カニのプロが絶対においしいと断言できる鳥取出身の松葉ガニだけ。
日本一”うまい”カニが展示されている水族館なのです。(死亡したようです)
岡山県笠岡市 カブトガニ博物館
カブトガニをモチーフとした館内には、カブトガニしかいません。
子供から大人まで様々な大きさのカブトガニばかり。カブトガニ以外の生き物は1種たりとも存在しない徹底ぶり(たぶん)。そこまでこだわっている割に、そとの公園には恐竜のオブジェ(実物大)がいっぱい。一見すると、恐竜の博物館と思われても仕方ない。まったく意味が分からない場所であります。
そして、注目していただきたいのが、カブトガニ博物館のゆるキャラ「カブニ」君。
あの一見するとロビンマスクのような容姿のカブトガニを、強引にゆるキャラにしたもんだから、イラストでみるとただのオタマジャクシ。しかも目の位置や足の数がカブトガニとは程遠い。こだわるところがよくわかんない水族館でもあります。
島根県邑南町 瑞穂ハンザケ自然館
島根の人だけが「ハンザケ」と呼ぶ生き物、オオサンショウウオにスポットをあてた水族館。口が大きすぎて、体が半分ほど裂けているように見えることや(見えないけどね)、体が半分に裂けても生きていけることから(死ぬけどね)、ハンザケと呼ばれているそうです。(諸説あり)
国の特別天然記念物であるハンザケの繁殖に積極的で、毎年のように産卵させている実績十分の水族館です。オオナン町のオオサンショウウオと、少しややこしいところも魅力のひとつです。
徳島県海部郡 日和佐うみがめ博物館カレッタ
ウミガメの産卵で有名な大浜海岸そばにあるウミガメにスポットをあてた水族館。
カレッタはアカウミガメの学名。とにかく生き物を見てほしい、彼らの想いはそれだけだ。普通の水族館にあるレストランや、お土産ショップも一切なし。「そんな場所があるなら、俺たちは一匹でもウミガメを保護したいんだ。お前らも、飯食うヒマがあるならカメを見ろ!」、そんな想いでみなぎっている水族館です。亀の甲羅を背負って修行することもできる。
というか、カレッタにたどり着くこと自体がむしろ修行。シンボルは入り口にあるウミガメ電話ボックスです。
愛媛県 長高水族館
毎月第3土曜日にしかオープンしない水族館。
なぜなら、ここを運営管理しているのは愛媛県立長浜高校(通称:長高)の現役高校生なのであります。地元の肱川の生き物から、瀬戸内海に沖縄の海まで、150種2000点を飼育展示している。高校生と言えどもそこらの水族館には負けないレベルであります。
なんとカクレクマノミの研究では、イソギンチャクに刺されない一因を解明し、日本のみならず世界でも高評価を得ている水族館です。
長崎県 長崎ペンギン水族館
地球上には全部で18種類のペンギンが生息しているのですが、なんとその半数である9種類も飼育している長崎ペンギン水族館。
ここには、ペンギン界の世界一がいっぱい。
繁殖や飼育に関しては世界トップレベルで、世界の飼育係も彼らの繁殖方法を「ナーガサキホーシキ(長崎方式)」と呼ぶほど有名であります。あの北海道の旭山動物園で一躍有名となった「ペンギンの行進」も、発祥の地は、実はここ長崎ペンギン水族館。
長崎が寒ければ、雪が降ってくれさえすれば、今頃”絵”になって、ウハウハになっていただろうに…。
まとめ:小さな水族館でも魅力はいっぱい
行ってみたくなりましたか?
陸の孤島のような場所にある水族館もあるので、お出かけ前は必ず休館日を調べてからおでかけしましょうね。
そして、なんでこの水族館を載せてないんだ?とお怒りの声がありましたら、ドシドシご連絡ください。